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マダニ媒介の感染症
先日の保健所の研修でも議題に挙がりましたが、マダニが媒介する新種の感染症で山口県の成人女性の死亡が発表されました。昨日の朝のニュースでは死亡された方がもう2人増えたと放送されていました。
「マダニが媒介」となると、ペットと生活している私達には無関係というわけにはいきません。
マダニとは、お散歩などで草むらに入ると付いてしまうダニでイエダニとは別種です。
春~秋にかけて、トリミングに来たワンちゃんの体に付いているのを発見することは多いです。
その際は、動物病院で駆虫薬・予防薬を処方してもらう事をお勧めしてきました。
大きくニュースで取り上げられたので、知っている方は多いと思いますが、「重症熱性血小板減少症候群」といい、
原因となるウィルスはSFTSウィルスで11月に特定されたばかりで国内で感染による死亡患者が確認されたのは初めてだそうです。
今のところ有効な治療法やワクチンはないそうです。
発熱、下痢などの症状の後、白血球や血小板が低下し1週間後に死亡されたとのことです。
国内でダニにかまれて、SFTSウィルスに感染した事が原因のようです。
とても怖くなりました。
マダニは私達にとってとても身近にいる外部寄生虫ですよね。
犬にダニが付いているのを見つけて、素手でダニを取ったことのある方も多いと思います。
治療法やワクチンがないとなると、犬にマダニが付かないようにするしか方法がありません。
お散歩で草むらに行かないのは無理だと思いますので、やっぱりマダニが出る季節の間は予防薬を付けるのが良いと思います。
今回のこのウィルスでマダニに咬まれた犬の死亡例は発表されていないと思いますが、犬の命も大事ですが私達人間も命を落とすかもしれないと思ったら、知らないふりは出来ませんよね。
フィラリアの予防薬を始めるときには、一緒にダニの予防もお考えすることをお勧めしたいと思います。
こんなことがあったからというわけでは無かったのですが、リニューアルしたHPに「ノミやダニの寄生があるワンちゃん・ネコちゃんは駆虫後からのご利用をお願いします」とさせて頂いたばかりでした。
これは他のワンちゃんや猫ちゃんに移してはいけないので、かねてからそうさせていただいていたのですが、今回改めてお願いとして表記させていただいたものです。
皆様に安心してご利用して頂きたいのでどうぞ宜しくお願い致します。