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6月のラ・クーファミリーNO.7
私には15歳9か月のおばあちゃん猫がいるのですが、腎不全の闘病中です。
若い年齢の時にモコモコに太った体重は当時の半分以下になり、食欲も細くなり1度に食べる量も減って痩せる一方です。
病気の進行を遅らせたい、体重をせめてこれ以上減らないようにキープしたい、まだまだ頑張って長生きしてほしいと、出来る治療をして、毎日必ず声をかけて一緒の時間を大事に生活しています。
猫の種類がヒマラヤンで毛が長いのでブラッシングやシャンプーは必要なのですが、病気もあるしここへの移動も負担になるのでここ最近シャンプーの間隔が開いていました。
ですがここ数日の猛暑で暑がっているし、抜け毛もひどくなっているので、シャンプーして毛をスッキリさせないといけないなと思ったのですが、シャンプーでの体力消耗とストレスが心配で、「どうしよう。。」と迷っていました。
ペットにシャンプーやカットは必要でも、病気や高齢の子にとっては「たかがシャンプーやカット」ではありません。
負担にならない作業だけにするか、完璧にならなくても手早く終わらせるか、難しい問題です。
「ササっと適当に終わらせて」とは、シャンプーの場合、難しいです。
ブラッシングが行き届いていなければ、皮膚の表面からきれいに洗えませんし、きれいに洗えないという事は汚れが落ち切っていないのでドライヤーもなかなか乾きません。
そこで、毛玉・もつれ・抜け毛の処理のためにブラッシング剤を使ったり、シャンプーで汚れが落としやすくなるようにクレンジング剤を使ったり、ドライヤーが早く終わるようにトリートメント剤を使ったりします。
ちょっとでも体調のいい時に出来る事をしておかないと、ますます出来なくなるという事もあります。
そこで、色んな材料を使って、仕上がりのボコボコは我慢することにしてシャンプーと部分カットをする事にしました。
シャンプーで濡れた体はペッシャンコで痩せすぎな事を実感し、横たわって無抵抗な姿には、「大丈夫?グッタリしてる??」と心配になり
「ごめんね、早く終わるようにするからね、もう少しね」と必死に作業を進めました。
何とか無事に終わって自宅に帰ってからは、ご飯も食べずに夜までずっと寝ていましたが、起きてトコトコと歩いてトイレに行ったり、ご飯を食べた姿を見て、ホッとしました。
暑そうにしていた姿、シャンプー出来ていなくてボサボサだった姿から、涼しそうでさっぱりして、シャンプーのいい香りになった子を見て、「きれいにしてあげれて良かった」「私、自分がトリマーで良かった」と思いました。
もし自分がトリマーでなかったら、どこかのペットサロンに「16歳ちかい病気のある猫をシャンプーして」とお願いできないです。
自分がトリマーだからだと思いますが、「こんなトリマーさんが良い。こんな人なら信頼できる」という願望があります。
もしお願いできるとしたら、年間を通してよく通っているお店で、担当してくれるトリマーさんのスキルや人柄を選んで、くれぐれもよろしくとお願いすると思います。
自分で自分の年老いた子をシャンプーして、きれいになった姿を見て、「あぁよかった。トリマーさんありがとう!」という気持ちになったのです(笑)おかしいですね!!
これからも、「自分の子だったらどうするか」を頭に入れて、お客様のワンちゃん猫ちゃん達に接していきたいと思います。
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