店長

ここラ・クーでの私の呼ばれ方。何種類かあります。古いお客様は旧姓で「国分さん」。国分から伊藤に代わった頃のお客様には「伊藤さん」。それに、「店長さん」「先生」。

「店長」と呼ばれる事には、思い出があります。

私がまだ22歳の若かった頃、東京の杉並・世田谷の2つのペットショップで、「店長」をしていたのです。生体の販売も、トリミング・ホテル・交配も、何でもやるペットショップ。チェーン店の雇われ店長ですが、1つの店を任されるプレッシャーと都会のお客様のニーズの高さに毎日が緊張と不安の連続でした。

大人の方を相手に22歳の私が出来ることは、とにかく正直である事でした。

知識も経験も毎日の仕事の中から拾い、積み上げて自分の物にするしかありませんでしたが、生き物を相手に商売をする事の重みは、若かった私でも真剣に考えていました。

お客様やスタッフに「店長！」と呼ばれると、『ドキッ！！！』とビビリまくりでした。

それでも勤めた3年間は特に大きなトラブルも無く、辞める時には惜しまれて、恵まれた辞め方が出来ました。その3年間の店長としての経験が今に繋がっています。

そして今はあの時ほど、「店長！」にビクつく事はありません（笑）

今も自信満々な店長ではありませんが、お客様に信頼してもらえる人でありたいと思っています。