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諦めたくない事
また個人的な話、腎不全で闘病中の愛猫の話です。今月の初めの尿検査の結果が急に悪化していて、食欲もほとんど無くなっていました。
体重もガクンと減って、良くないな・・・と思っていたのですが、獣医さんに「覚悟しておいた方がいいよ」と言われました。
信じたくはありませんでしたが、目の前に居る猫の状態は悪くて、辛そうで、嫌だけれども覚悟をせざるを得ないな。。と思いましたが、その半面何の根拠もありませんが「まだ大丈夫!」という気持ちもあり、出来ることは続けてしてあげようと思い、先生のアドバイスに従って皮下補液の回数を増やして、お薬もちゃんと飲ませて、普段は療方食ですがもう食べてくれるならなんでも良いと思い、いろんなフードや缶詰を試しました。
「覚悟して」から10日経ちましたが、今は少しですがフードやスープを食べてくれるようになり、寝たきりの様にぐったりしていた子が、歩いて行動出来るようになりました。
腎不全は治る病気ではないので、治ったわけではありませんが、少し調子が良くなったんだと思います。
またいつ同じように悪くなるのか、あと何日一緒に居られるのかは解りませんが、愛猫にとっての毎日が少しでも過ごしやすくあってほしいと、私に出来ることはしてあげたいと思います。
死を宣告されて、いろんな考えがよぎりました。
皮下補液の注射での痛い思いをもうさせない方がいいかな・・とか、口をこじ開けてのどの奥に薬を放り込んで飲ませるので、それももう止めた方がいいかな・・とか、残りの少ない命なら嫌な思いは止めた方がいいのかな。。と悩みました。
ですが、私は諦めたくありませんでした。
治療を続けることで愛猫の苦痛をやわらげてあげられるのは私しかいません。
獣医さんに「もう、やれることはやったでしょう」と言われても、諦められませんでした。
10日前に覚悟をして、治療をやめていたら、もしかしたら今はもう居なかったかもしれません。
お客様のいろんな話を聞いていても、ペットを守ってあげられるのは飼い主さん自身だな・・と感ることが多いです。
その子その子の生命力の強さや、治療の向き不向き、出来ることの限界、獣医さんや飼い主さんの考え方、いろんな思いや現実がありますが、それら1つづつがペットにとって良い方向に進んでくれたらいいな・・と思います。