ラ・クーニュース
2020.07.18スタッフ日記

☆耳毛の処理方法のお話・その後☆

獣医皮膚科の先生のセミナーを受けてからやり方を変えた耳掃除の仕方。

皆さま、ご理解頂きましてありがとうございます!!

犬種により耳穴の中に毛が生えているのですが、生えている毛の処理方法を変更しております。

耳毛の処理を「抜く」から「切る」に変えてみて感じているのは、「抜く」より「切る」方が圧倒的に大変な作業だ!という事です。

ケガをさせない様に集中して「動かないでね・・・」とドキドキしながら、複雑な構造の小さな耳穴に生えている細くて密集した、くねくねした切りづらい毛を切ります。

専用の9000円くらいするハサミをその為に購入しました。皮膚を切ることの無いように加工された安全な専用のハサミです。

とはいってもハサミですし、動いてしまうワンちゃん達の耳の中に当てるハサミなので、とても気を付けて使っています。

作業だけの事を考えれば毛を抜いたほうが早いし、楽だし、いままで使っていた道具が何本もあります。

ちなみに数年前には、耳毛をよりしっかり挟んで簡単に抜ける道具が発売されて、一般的な道具の数倍する値段でしたが、その道具もすぐに導入してもいつも使っていました。

いつでも目的は、『ワンちゃん達の負担をほんのちょっとでも減らしてあげたい』という想いです。

作業が優先、やる人間が楽、やりやすいという、作業効率を優先させるのではなく、ワンちゃん目線でワンちゃんにやさしい方法を目指し、今年は様々な事を考え直して勉強しています。

こんな事はあえて言わなくても良い事で、プロなので最善の方法を取るのは当然の事ですが、いろんな人がいるのと同じようにいろんなお店があって色んなトリマーさんがいます。

お店のコンセプトや考え方はそれぞれで、同じ作業でもやり方はお店ごとに違うのは当然で、お店によって差がでるのはどの職業も一緒ですよね。その中でお店を選ぶのはお客様です。

どのお店も、どのトリマーさんも、その時に知ってる最高の知識とその時に出来る最高の技術で担当してくれているはずです。

トリマーさんは真面目な人が多いので、いつも一生懸命です。

私がこうしてここでわざわざ言うのは、お客様が私達の説明を真剣に聞いてくださっていて、

「分かりました、お任せします!」と信頼してくださっているので、より安心していただける様にお話します。

そして、こうして書く事で、皆さんにお話しする事で、自分達も仕事に責任を持ちます。

毎回のお手入れをいつもと同じ、毎回の事と思わない様に。

生きている子達のその時の状態にあった対応をしていけるように。

いつも当店にご来店、本当にありがとうございます!