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10月のラ・クーファミリーNO.7
シャンプー方法の他にも変えたことがあります。耳掃除です。
プードルやシュナウザー、シーズーなど、毛が伸びるカット犬種は耳穴の中に毛が生えています。
「耳毛は抜くもの」として、学校でも教わりますので、ずっと抜くのが当たり前で常識した。
ちょっと視野を広げていった時に、トリマーさんの間でも「耳毛は抜くのか、切るのかどっちが本当?」という話が出始めていました。
そこで、動物の耳鼻科専門医のセミナーを受けて勉強しました。
結果は、「抜かない方が良い」でした。
なぜかというと、耳毛は耳の穴の中に異物やアレルゲンが入ってくるのを防ぐ役割があるからです。
それに外耳炎などで耳に炎症が起きている時に、毛を引っ張って抜く事で炎症が悪化してしまいます。
お家の子でお耳のトラブルを経験された飼い主様はとても多いと思いますが、みんなお耳を触らせてくれないですよね。
ワンちゃん達にとって、耳のトラブルというのは、とても痛いんだそうです(T_T)
今までは抜くのが当たり前だった事と、「毛が生えていると蒸れて外耳炎になるのでは、、、」のような根拠のない思い込みが存在していたのかもしれませんし、専門医の先生がちゃんと研究して医学的に説明してくれるようになって証明されたのかもしれませんね!
お耳の話はとても奥深い事がよく分かりました。
「耳毛は抜いてはいけない」という、今までの常識とは正反対の新しい事実は、
まだまだ獣医さんにもトリマーさんにもみんなに知れ渡っている情報ではないので、
「トリマーさんに耳毛抜いてもらって下さいね」「え?抜いてもらってないの?」
「耳毛、ちゃんと抜いてない!」という事を仰る方がいるかもしれません。
ですが当店では、ワンちゃんにしてはいけない事、負担になると分かっている事はしませんので、耳毛は抜くのではなく、切る方法を選択させていただきます。
まれに、特例で抜いたほうが良い場合もあるそうなので、その際は獣医さんで抜いていただくのが安心だと思います。
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