ラ・クーニュース
2020.11.26スタッフ日記

お客様へのお願いのひとつ

首輪やハーネス、リードを付けてのご来店お願いをしております☆

小型犬の場合、抱っこでお連れになるお客様が多いのですが、実はそれはワンちゃん達をお預かりする私達側には心配要素が大きいです。

大切な子ですから、逃がして迷子にする事は絶対にあってはいけません。

ですが、日本ペットサロン協会の事故報告書では、毎年必ず、どこかのお店でワンちゃんの逃亡事故の発生があります。

想像しただけで、怖くてたまりません。

もうすぐ10年になりますが、東日本大震災の当日の事をお話しようと思います。

地震が起きた時、店内には5頭のワンちゃん達とスタッフは2名いました。

このテナントビルもとても大きく揺れましたので、すぐに裏口のドアから外に避難しましたが、

ワンちゃん達にはリードも何もつけずにそのまま抱っこで外に出ました。

私はチワワ2頭とシュナウザー1頭を両腕に抱えましたが、

足元の地面は大きく波打って揺れて、まっすぐ立っている事は出来ませんでした。

駐車場の車に寄りかかって、必死に立っている時には、足元のアスファルトはたくさんの亀裂が入っていきました。

その時に1番怖かったのは、地震の揺れの大きさでもなく、あちこちで割れるガラスの音でもなく、

物が倒れてグチャグチャになる店内の景色でもなくて、

今両腕に抱えているお客様のワンちゃんを逃がしてしまう事でした。

恐怖で怯えるワンちゃん達があの状況でパニックになったら、とても手に抱えている事は難しかったと思います。

3頭の子がそれぞれで逃げようとして咬んできたら、暴れたら、抑えている事は出来ないと思います。

最悪な事態を想像しながら、「絶対に離さない!!!」とワンちゃん達を抱えていました。

店内に戻る事も危険でしたので、車のカギだけを取って、ワンちゃん達を車の中に避難させましたが、

その瞬間さえもドアを開け閉めする時の隙間から逃げられない様に必死でした。

非常事態ですので、一瞬のすきに何が起こるか分からないと思いました。

その時の教訓で、トリミングテーブルには必ず予備のリードを置いておくようにしました。

相手がワンちゃん猫ちゃんだという事は、もしもは必ず起こり得ます。

いろいろ危険を予測して行動する様にはしているのですが、私達の努力だけではなくお家の方のご協力があると防げる危機はたくさんあると思っています。

お散歩の時に付けているモノで構いませんので、ご協力をよろしくお願い致します(*^-^*)