ラ・クーニュース
2021.01.22お知らせ

☆当店での取り組み☆

当店では、ワンちゃん達の皮膚に刺激の少ない施術方法をしています推奨しています。

①足先バリカンについて

「足先バリカン」というと、毛並みに逆らってバリカンを入れる「逆ぞり」という方法が昔から一般的でした。

逆ぞりは、毛並みに逆らってかけるので、短くコリコリになりますが、

皮膚にトラブルのある子やデリケートな子、いつも舐めてしまう子には刺激になる事が考えられます。

昔はワンちゃんの都合よりも「美」を追求する事が多かったので、毛を残さず逆らってコリコリに刈る事が当たり前で、

トリマーの新人さんは毛を残していると先輩に「残ってる!ちゃんと刈って!」と注意されたものでした。

当店では皮膚科の獣医さんのセミナーを受けて学んだ結果、毛並みに沿ってバリカンを入れるやさしい方法の「並ぞり」を推奨しています。

並ぞりは毛を逆立てることなく、毛の流れに沿ってバリカンを当てて刈るので、刺激が抑えられます。

見た目は逆ぞりに比べると毛が数ミリ残るので、柔らかい印象です。

肉球に被さる毛はちゃんと切りますので、「並ぞりにしたから毛が伸びて足が滑るのが早くなった!」という事はほぼないと思います。

(これはスタッフの愛犬2頭で実験済みです)

②耳掃除について

プードルやシュナウザーなど、お耳の穴の中に毛が生えている子がいます。

その穴を埋め尽くす耳毛を引っこ抜くのが昔からの方法でした。

これも足先バリカンと同じで、しっかりキレイに抜かないと、「ちゃんと抜いて!」と注意されたり、

獣医さんでも「トリマーさんに抜いてもらって!」と仰る先生は今もいらっしゃます。

ですが当店では、これも動物の耳鼻科の先生のセミナーで学んだ結果、「耳毛は抜かない」という方法を推奨しています。

耳毛は異物やアレルゲンが耳の中に入るのを防ぎ、耳垢が自分で出てくる力をサポートしています。

耳毛を抜いてしまうとそれらの自然な働きを妨げてしまいます。

耳毛が多すぎて耳垢が出るのを妨げている場合は、耳毛を抜くのではなく必要な分だけ切ります。

耳の中に何らかのトラブルがある子は、耳毛を引っ張って抜く事で炎症が起きてしまう可能性があるので、耳毛抜きはしない方が良いと専門の先生も仰っています。

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当店では、ワンちゃんや猫ちゃんの目線になって、「良くない」と分かっている事はしない方法を取らせていただいています。

他店のサロンさんと仕上がりが違う事があると思いますが、「美」を最優先にはしない事もありますので、ご理解いただけるとうれしいです。

飼い主様も、トリマーさんがどうやっているか、やり方までは分からないと思いますが、ワンちゃんにやさしい方法があるという事を知っていただけると嬉しいです!