ラ・クーニュース
2022.12.30スタッフ日記

出逢えたみんな、ありがとう

大切ないのちと関わっているお仕事なので、毎年必ず別れもあります。

今年は別れが多い1年でした。

当店は19年続いている店なので、シニアの子が年々増えています。

子犬の頃からだったり、元気いっぱいの活動的な年齢からだったり、

ワンちゃん・猫ちゃんたち、ひとりひとりの生活の一部に関わらせていただいてきました。

年齢がいったから出てきた体の不調や、疾患など、

月に1度など、定期的に会って触れさせていただいているから気づく変化もあります。

私達が出来る事は限られていて、力不足な事が残念で仕方ない事もあります。

それでも、なにか小さな事でもお役に立てるかもと、スタッフみんなで勉強を続けています。

「余計なお世話かな。。」と葛藤しながらお話をさせてもらう事もあります。

そんな中でも、ワンちゃん猫ちゃん達自身や、お家の方にとって役に立てた時は、

役に立てたのなら良かった。。とホッとします。

ワンちゃん猫ちゃん達にとって私達は、たまに会うただのグルーマーかもしれませんが、

私達はみんなのことを「ただのお客様の子」とは思っていません。

来てくれるみんなが大好きで、「この子に何も起こりませんように」と思って毎回お手入れを担当しています。

シャンプーやカットに来てくれるみんなを、綺麗に可愛くするお仕事なのですが、

それだけを仕事の1番に考えていないのがラ・クーです。

ご来店くださった時に、「お変わりなかったですか?病院に行ったりはしなかったですか?」

がカウンセリングの第一声です。

1番に知りたいことがそれだからです。

今日したいカットスタイルを聞くのは2の次、3の次です。

ワンちゃん猫ちゃんにとって、シャンプーやカットは、人間が受けるそれとは体の負担が全然違うからです。

会える1回ずつの時間を大切に年月を過ごして、お別れが来てしまった時、

私達の喪失感は大きいです。

とても寂しくて悲しいのですが、1番に思う事は、お家の方が感じてしまう後悔がひとつでも少なくあって欲しいという事です。

「もっと早く気づいてあげられていたら。。。」

「もっとこうしてあげていたら。。。。」

シニアの子や闘病している子との生活は、毎日が精一杯でその子の為に頑張っています。

それでも後悔の気持ちはどんどん湧いてきてしまいます。

私も自分の子の時はそうでしたし、スタッフもそうだったと思います。

その後悔を減らすお手伝いが、もしかしたら私達に出来るかもしれないと思って勉強も

していますし、今まで関わった子達から教えてもらった事もたくさんあります。

 

今年、見送ったたくさんの子達にも、思い出と一緒に教えてもらえたことがたくさんあります。

出逢えたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

ふわふわになった被毛も、まぁるく可愛くなったお顔も、サラサラのしっぽやかわいい肉球も。

苦手な作業での怒った顔も、シャンプーのブルブルでビシャビシャにされた事も、

大切な思い出です。

 

そして今年は、亡くなった事を報告して下さった飼い主様がたくさんいらっしゃいました。

私もそうですが「亡くなった」という言葉を口にする事は、出来ればしたくない辛い言葉です。

私達に報告の連絡をいただけることは当たり前の事ではなかったと思います。

 

虹の橋を渡って旅立っていったみんな、本当にありがとう。

みんなに教えてもらった事はずっと忘れません。

また会いたいよ。

みんなのご冥福をこころからお祈りいたします。