店長日記

 

先日、いつもお車で来店されるお客様が、自転車でご来店されました。

驚いて事情をお伺いしたら、「いつも運転してくれる家族が今日は居ない」という事でした。

「爪切りだけを本日で」というご希望で、その日は当日が可能だったのでお受けしたのですが、

いらっしゃってみたら自転車で、だったのです。

暑い中、バッグに猫ちゃんを入れて自転車で来られたことを考えたら、

お客様も大変だったでしょうし、猫ちゃんもドキドキしながら不安だっただろうなと、

そのままお返しする事が心配になってしまい、「猫ちゃんだけは車でお送りしましょうか？」

とお話したのですが、「だいじょうぶー！！」とそのまま自転車でお帰りになりました。

その時、「訪問はやってもらえない？」と相談されたので、

「前向きに考えます」「もしもの時は言ってください」とお伝えしました。

 

その件があり、インスタグラムのストーリーで

「トリミングに関係する事でなにかご要望はございますか？」

とお客様への質問を投げかけたのですが、回答は1件も来ませんでした。

言い難いのか？特にご要望は無いのか？

どっちなのかなぁ～と考えてしまいました。

 

数日前にパソコンがトラブってしまい、情けないことに私は詳しい事が何も出来ないので、

いつも助けていただくお客様がいます。

本来はお願いするような事ではない事まで、パソコンやインターネット関係、ホームページ関係を

全面的にサポートしていただいています。

困った時に臨機応変に、最善の方法で助けて下さるので、本当に感謝してもしきれないぐらいなのです。

そのお仕事ぶりをいつも尊敬しています。

私は、スタッフは、ラ・クーは、

そんな風にお仕事が出来ているのかな？と思いました。

 

 

仕事をしていてうれしい事は、お客様のお役に立てた実感が持てた時です。

シャンプーやカットの仕上がりの良さを喜んでもらえた時、

ワンちゃん猫ちゃんの異変を発見して、それが治療につながった時、などです。

 

シャンプーや全身カットの仕上がり、

飼い主様がご希望のスタイルに出来ているのか、

ご要望にお応え出来ているのか、

提供しているサービスと、お客様が求めている事は一致していたのか、

お客様満足度はどうなのか。

 

ラ・クーはグルーミングサロンなので、1番のお仕事はワンちゃん猫ちゃんの美容です。

私は、美容はもちろんですが、健康衛生面もサポートしたい思いで勉強の範囲を広げているのですが、「こうしたいああしたい」という私の仕事へのポリシーで、提供するサービスを選んでしまうのはどうなのかな？という気がしました。

「私の店はこうです！」とこだわりすぎてはいけないなと思いました。

ここ数年、それらを言語化・可視化する学びに集中したので、そればかり考えていたように思います。

 

先日お客様に、「別に住む娘に、綺麗になった姿を写真を撮って送るのよ～、娘もそれを楽しみにしているんだよ」と言われました。

ワンちゃんがキレイに可愛くなる事を楽しみにしてくださっている方は、目の前にいらっしゃるお客様のもっと向こう側にもいる。

 

他にも、カットの仕上がりが「これで良いのかな～？」と不安で、飼い主様に正直に聞いた時、

「いつも希望通りです！ここに来るといつも良くしてもらえるから、うれしいし楽しみなの」と言っていただけました。

 

喜んでいただけることこそ、やるべきことだなと感じます。

 

私達の仕事はシンプルに、「飼い主様のご要望にお応えして喜んでいただくこと」なのかなと感じました。

 

ですが、そのご要望を全て「かしこまりました！」とお受けするだけなのは違うと思うので、

プロの目線で、ワンちゃんや猫ちゃんの行動学やボディランゲージから見えるワンちゃん猫ちゃんの感情や、

お客様のご家庭の背景も踏まえて、最適なお仕事が提供できることが良い事なのかな？と思いました。

 

長くこの仕事を続けているので、提供できる仕事の質はグレードアップしたし、出来る事も増えました。

お客様の生活環境も変わっていますので、

私たちに求められる事はどんどん変化していると思います。

 

今しているお仕事の形以外で、出来ることがあるなら、やってほしいというご要望があってそれにお答えすることが可能なら、やらなきゃなのかな？と思いました。

 

当店はシニアのお客様の方が多くなっているので、シニアや病気を抱えた子のお手入れ方法や、

寿命を全うした子をきれいにお見送りするためにエンゼルケアもしていきたいと勉強を続けていますが、自分たちがすることを考えるだけではなく、お客様が求めることにも応えていきたい思います。

 

ご要望にお応えするには、人員が必要だったり、時間が必要だったり、

条件が揃わないと出来ないものですが、「それならできます！」ということもあるかもしれないなと思います。

 

普段日常生活を送っている中で、困ったときにお願いできる人が分かっていると安心ですよね。

停電したら電力屋さんとか、給湯器が壊れたからガス屋さんとか、

そんな風に、うちの子のことでちょっと困って、「どうしよう」となった時に

お客様の頭の中にラ・クーが思い浮かんだら、すごいなと思います。

そんな存在になれたらうれしいなと思います。

なにか私たちに出来そうなことがあったら、お仕事としてきちんとお受けできるように考えますので、お声かけください。

 

また時々、インスタグラムのストーリーで、「なにかご要望はございませんか？」と投げかけてみようと思います。

その時は、その答えじゃなくても何でもいいので何か反応していただけたら、店長は喜びます！（笑）